半世紀以上にわたりインドネシアの都市開発を牽引する「アグン・ポドモロ・ランド(Agung Podomoro Land)」。住宅地や集合住宅、複合商業施設など80を超える象徴的な開発を実現してきた国内最高峰の不動産開発企業です。今回は同社を巨大グループへ押し上げた立役者であり、主要メディアから「集合住宅の王」と称された創業者 Trihatma Kusuma Haliman 氏に、その歩みと不変の経営哲学、日系企業とのパートナーシップがもたらす展望を聞きました。
目次
顧みられない土地に「生活の舞台」を創る
――御社は長年にわたり国内主要都市の発展に深く関わってこられました。まずは開発事業に参入された動機と、当時の市場環境をお聞かせください。
ハリマン氏:開発事業への参入は1973年、父の事業を補佐したことが契機でした。当時の国内は開発の初期段階で社会基盤は未整備、多くの土地が「遊休地」となっていました。しかし、私は他者が注目しない場所にこそ真の価値が生まれると確信していました。
私にとって「開発」とは、単に物理的な建物を建てることではありません。人口増加や都市化という国内の大きな変動を見据え、人々の生活の舞台や経済活動の中心地を創り出すことなのです。
――経済危機をはじめとする激動期のなかで、行政や地域社会などどのように乗り越えてこられたのでしょうか。
ハリマン氏:行政や地域住民を含む、すべての利害関係者からの「信頼構築」にほかなりません。彼らを単なる外部の存在ではなく、開発の共通基盤を形作る重要な一員と捉え、相互に利益をもたらす「調和ある共生」を追求することで、厳しい環境下でも開発を継続することができました。
――用地取得や大規模な複合開発を決定する際、御社が最も重要視される「街づくりの基準」を教えてください。
ハリマン氏:現在の土地価値や短期的な市場の勢いに囚われず「将来的にどのような潜在能力を秘めているか」が最も重要な基準です。交通の接続性や社会基盤の整備見通し、生活様式の変化を洞察し、数十年先まで経済や社会の価値を生み出し続ける中心地となり得るかを見極める、鋭い直感と確信が必要不可欠となります。
私たちは単なる拠点開発ではなく、人々が同一環境内で暮らし、働き、集うことができる完結した「生活の共通基盤」の創造を目指しています。経済的価値にとどまらず都市に「魂」を吹き込み、数十年度もその地域社会に深く愛され、活気にあふれ続けているかどうかを非常に大切にしています。
日本の先進技術と共鳴する未来
――日系企業との戦略的な提携への印象をお聞かせください。
ハリマン氏:日系企業は、規則の遵守、納期管理への高い責任感に加え、品質や細部への配慮、絶え間ない改善といった素晴らしい気質を有しています。この姿勢は持続可能な価値の創造を目指す私たちの哲学と深く響き合っています。我が国が持つ成長市場と、日本が誇る豊かな経験や優れた水準が融合すれば、先進技術都市や環境技術の分野において、時代を先取る極めて強力な補完関係が生まれると考えています。
――次世代に向けて、どのようなレガシーを遺していきたいですか。
ハリマン氏:単なる一時的な商業的利益ではなく、より上質な暮らしを提供する地域として認められることです。我々は地域経済の発展や住民の豊かな生活という遺産を遺さなければなりません。開発の本質は今日を築くことではなく、「未来」を継承することにほかなりません。日系企業の皆様とともに、さらなる高みへと向かいたいと考えています。
次世代の価値を創造する、最高峰の都市開発「80を超える象徴的都市開発が証明する信頼の足跡」
56年もの間、「Agung Podomoro」はインドネシアの主要都市の発展に深く関わる開発計画を実現してきました。近代的な住宅地、最高級集合住宅、複合商業施設、さらには自立型都市や大規模複合地域開発に至るまで、同社が手がけた数々の街づくりは、各地の象徴として広く知られ、人々の暮らしに深く根づいています。本記事では、同社が半世紀を超えて歩んできた街づくりの軌跡を、それぞれの時代を象徴する開発実績とともにお伝えします。
■ DECADE 1&2:1970年代「都市開発の礎石を築く」
同社の始まりはシンプルッグ住宅およびスンターにおける大規模な住宅開発でした。創業者であるAnton Haliman氏の卓越した指導力のもと、それぞれの計画は同社の強固な礎となり、ジャカルタにおける近代的な居住空間提供の先駆的な一歩となりました。
■ DECADE 3:1990年代「アジア経済危機を乗り越えた強靭さ」
市場に大きな影響を与えたアジア経済危機のなか、Trihatma Kusuma Haliman氏の指揮のもと、「Menteng Executive Apartment」などの主要な戦略的開発を継続しました。いかなる苦境にも折れない姿勢は、いかなる変化にも揺るぎないしなやかな適応力を育む礎となりました。
■ DECADE 4:2000年代「飛躍的な成長と都市革新の新時代」
新たなる成長期を迎え「Senayan City」や「Central Park Mall」など、人々の生活の中心地となる象徴的な複合開発を次々と推進しました。その圧倒的な実績から、最高経営責任者であるTrihatma Kusuma Haliman氏が、国内主要メディアより「集合住宅の王(King of Apartment)」と称されるようになります。
■ DECADE 5:2010年代「次世代の自立型都市の開拓」
コロナ禍という未曾有の危機的ななかでも、大規模な自立型都市である「Kota Podomoro Tenjo」の開発に着手し、ニーズに即した新たな価値を提示しました。社会構造が大きく変化した現在も、都市景観やライフスタイルに大きな足跡を残し続けています。
■ DECADE 6:2020年代「日本企業との未来創造」
さらに高水準な生活環境を追求するため、近年は複数の日本企業と戦略的なパートナーシップを積極的に締結しています。日本の先進的な建築技術、業務の効率化、オフィス環境の向上、そして優れた知見を吸収することで、地域経済の発展と生活の質の向上を両立させる、「最上の環境」の実現を目指しています。
インドネシア不動産 開発・投資 日系総合窓口
有間 健一 氏
大規模な不動産開発における協働やプロジェクト推進、日本からの新規進出、最先端の建築技術導入、そして投資家の皆様の資産価値を最大化する各種投資のご相談といった「事業開発・資産運用」から、当社商業施設への出店・リース、イベント開催、アパートメントのご購入といった「身近なご要望」にいたるまで、規模を問わず幅広く承ります。どうぞお気軽にお問い合わせください。
| 窓口担当 | 有間 健一(Kenichi Arima) |
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