スマランを訪れる際、ルンピア(春巻き)などが名物として真っ先に思い浮かぶかもしれない。しかし、決して見逃してはならないアイコン的グルメが存在する。それが旨み、甘み、そしてピリッとした辛さが一皿に凝縮された「タフ・ギンバル」である。
これは、空洞の揚げ豆腐「タフ・ポン」、ロントン(米の茹で団子)、モヤシやキャベツに、特製の濃厚ピーナッツソースをたっぷりかけた一品である。名前の由来となる「ギンバル」は、小麦粉の衣でサクサクに揚げたエビのことだ。ジャワ島チルボン名物のケトプラックに似るが、このエビ天が加わることで、より重層的な風味と食感を生み出している。
美味しさの最大の鍵は、すべての具材をまとめる濃厚ピーナッツソースである。砕いたピーナッツに、プティス・ウダン(エビペースト)やパームシュガー、唐辛子を混ぜ合わせたソースが、サクサクの衣と柔らかい豆腐に見事に絡み合う。
「Tahu pong(タフ・ポン)」の語源は、ジャワ語で「空っぽ」を意味する「kopong」である。中身が空洞だからこそ、特製の甘辛ピーナッツソースが内部までたっぷり染み込んで絶品になるのだ。活気あるスマランの街角で、出来立ての温かい一皿を頬張る体験は格別である。
もうひとネタ!
本場を堪能するなら、パック・マンやパック・エディ、ルマヤン・パック・マンといった市内の人気屋台がおすすめである。

















