新型コロナウイルスの流行拡大を受け、インドネシア政府と自動車メーカーが人工呼吸器の製造の可能性について協議する中、専門家からはこの案を実現するまでには長い時間がかかるとの声が出ている。
ジャカルタを本拠とする自動車の専門家で、大手自動車メーカーの幹部でもあるベビンジュアナ氏はこのほど「自動車メーカーが、人工呼吸器のような重要な医療機器を生産することを受け入れるのは難しい」と指摘する。同氏は「自動車メーカーが人工呼吸器を生産することは可能だが、時間がかかり、医療機器メーカーと政府からの多大な支援が必要になる」と語っている。
自動車メーカーは技術的に人工呼吸器の生産が可能であっても、実現に向けては製品の設計、原材料の確保、生産ラインの設計など様々なハードルを越えなければいけないという。