世界銀行はこのほど、新型コロナウイルスの流行がインドネシア経済の成長に大きな打撃を与えるとし、同国の2020年の国内総生産(GDP)伸び率見通しをこれまでに5.1%から2.1%に大幅に引き下げた。
世銀のエコノミストは3月31日のメディア向けの説明会で「われわれはインドネシアが数カ月にわたる移動制限措置だけで済み、6月までに通常通りになるといった最良のシナリオを探している。そうなれば、第3四半期(7~9月)までに経済は回復するだろう」とした。
一方で「ただし経済の下振れリスクとしては、もしインドネシアが第3四半期に入っても移動制限措置を継続し、グローバル経済がリセッションに陥った場合、同国の成長率はベースラインのシナリオからさらに遠ざかることになる」と指摘している。