記事要約
北スマトラ州シマルングン地方の伝統織物、ヒオウの保護とビジネス化を両立させる取り組みが注目されている。創業者のエルミン・ロイゼル・ダマニク氏(56)が立ち上げたブランド「バ・ピソン」は、育児と収入確保の両立を目的に2000年から始まった。
原材料高騰などの試練を経て、2007年から市場で入手困難だった伝統布ヒオウの本格的な生産と販売に乗り出した。ヒオウは独自の哲学や紋様を反映させた織物で、制作に1カ月以上を要する。同ブランドでは伝統的な手織り布を40万〜2000万ルピア(約3,800円〜19万円)、日常使いできる既製服を25万〜100万ルピア(約2,400円〜9,500円)で展開する。オンラインと実店舗の双方で販路を開拓し、現在の月商は5,000万〜6,000万ルピア(約47万5,000円〜57万円)に達する。
同氏は現在12人の常勤スタッフを雇用し、地域住民の生活支援や若者への教育支援も行う。2017年からはインドネシア銀行(BI)の支援先に選定され、品質向上やデザイン、輸出に向けた訓練を受けるなど、地域経済の活性化と文化保護の旗手として事業を拡大している。
















・製品は日本円に換算した金額で約3,800円〜19万円、月商は約47万5,000円〜57万円に上る。
・バンク・インドネシアの支援を受け、若者雇用や海外輸出に向けた事業展開を進める。