インドネシア東端に位置するパプア州や西パプア州の豊かな海。そこには、地元の人々に圧倒的に愛されるグルメの主役「イカン・ボバラ」が存在する。
英語で「trevally(アジ科の魚)」と呼ばれるこの魚は、群れを成して俊敏に動き回る非常に引きが強い魚で、釣り人を熱くさせる「ファイター」としても有名である。だが、その真骨頂は食卓の上でこそ発揮される。
肉厚で身が引き締まり小骨も少ないボバラは、炭火でじっくり焼き上げる「イカン・バカール」にするのが一番旨い。新鮮なボバラをレモン汁に漬けて生臭さを消したあと、特製のタレを何度も重ね塗りしながら、じっくり丁寧に焼き上げられる。ふっくらジューシーな白身に、生の唐辛子やトマト、ライムを合わせたピリ辛の特製ダレをたっぷり絡め、炊き立ての温かいご飯といただく瞬間はまさに至福である。
パプアの活気ある魚市場や、ソロンなどの有名グルメエリアで誰もが注文するこの逸品は、一口ごとに美しく雄大な海の恵みを感じさせてくれる。炭火焼きのほか、ウコンや唐辛子を使った伝統的なスープ煮込みでいただくのも現地ならではの格別の味わいだ。
もうひとネタ!
日本でも「GT(ロウニンアジ)」の名で知られる高級魚。現地では炭火焼きのほか、ウコン風味のスープ煮込み「ブンブ・クニン」でいただくのもまた絶品である。
















