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インドネシア財閥13派徹底解剖|Gudang Garam

グダンガラム(1958年設立)

GudangGaram

創始者:スルヤ・ウォノウィジョヨ
中核事業:たばこ製造・販売、プランテーション、石油化学

傘下法人・出資先
  1. たばこ製造・販売
    グダンガラム……丁子たばこ他の製造を手がける。傘下にたばこ用パッケージメーカー、販売会社などを持つ
  2. プランテーション
    マタハリカフリバンインドネシア……パーム油のプランテーションの運営
  3. 石油化学
    トリアスセントサ…ポリエステルフィルムなどの製造に携わる
  4. 食品製造
    ロッテインドネシア……ロッテの菓子を国内で製造する。丸紅の工業団地内に工場あり

インドネシア最大の地場たばこメーカー

インドネシア国産のたばこメーカーとして最大の規模を誇る。地元のライバル資本は同じたばこ商品を扱う、ハルノトファミリーの『ジャルムグループ』だが、銀行など多角経営にシフトしているジャルムに比べて経営に対する変化のスピードは遅い。

創始者は中国福建省福清市出身のSurya Wonowidjojo(スルヤ・ウォノウィジョヨ)。スルヤは4歳で家族とともにマドゥラ島のサイパンに移住。その後、叔父の経営する会社でタバコ作りを学んだスルヤが1958年、自らのビジネスとして塩の倉庫を改造した工場でタバコの製造を始めたことが起源とされる。商号の『グダンガラム』とはインドネシア語で『塩の倉庫』を意味する。

1960年代にはインドネシアで人気の丁子(グローブ入り)タバコのブランド化を目指し、70年代には大規模生産施設による製造方法を確立した。また生産体制が安定した後、1980年代には『懸賞付きタバコ』という今までないアイデアのもとで全国規模のヒット商品を生み出した。

スルヤが1985年に亡くなると、息子のRachman Halim(ラーマン・ハリム)が代表職を継ぐが、その後も順調な成長を遂げ、1990年には念願の上場を果たした。

2008年にラーマンが亡くなったあとは、その弟のSusio Wonowidjojo(スシロ・ウォノウィジョヨ)が業務を引き継いでいる。