ロイヤルゴールデンイーグル(1967年創立)
傘下法人・出資先 |
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林業、製紙を軸に事業を展開
ロイヤルゴールデンイーグル(RGE)は、スカント・タノト(Sukanto Tanoto)が設立した製紙業、農林業などを軸に、石油ガス採掘、合成繊維の生産など手広く事業を手掛ける財閥企業のひとつ。
スカントは1949年、北スマトラのメダンで生まれた。家族はもともと中国福建省甫田市からの移民。1967年、父が営んでいた自動車部品の輸入ビジネスを引き継ぐ。その後、1972年に起きた世界的な石油ショックを機に、国営石油会社プルタミナへ機材や部品を供給。そこでの成功を受け、現在のコア事業である林業、製紙業へと移っていった。ベニア板の原料となる木材を日本や台湾に送り加工してもらい、それをインドネシアに再輸入することで財を築いたとされる。
RGE傘下のアジア・パシフィック・リソーシーズ・インターナショナル(APRIL、シンガポール)と、アジア・シンボル・パルプ&ペーパー(中国山東省)の製紙パルプ事業2社は世界的にも同業界で上位を占める。
スカント自身は1997年、インドネシアの市民権を持ちながらもシンガポールに移住。RGEの本部もシンガポールに設けられている。
スカントには4人の子供がいるが、長男のアンダーソン(Anderson)はRGEの取締役に、長女のイメルダ(Imelda)はRGEの役員会に名を連ねる。次女ベリンダ(Belinda)はRGE傘下の慈善団体・タノトファンデーションで活躍している。