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インドネシア財閥13派徹底解剖|Royal Golden Eagle

ロイヤルゴールデンイーグル(1967年創立)

RoyalGoldenEagle

創始者:スカント・タノト
中核事業:製紙、農林業、石油ガス採掘、石油化学

傘下法人・出資先
  1. 製紙業
    ・アジア・パシフィック・リソーシーズ・インターナショナル……リアウ州にある製紙会社で世界でも最大級の紙生産拠点となっている
    ・アジアシンボル……中国山東省と広東省で展開する製紙会社
  2. 農林業
    ・アジアアグリ……アジア最大級のパーム油生産企業
    ・アピカル……パーム油の精製に携わる。インドネシア国内のほか、中国にも工場を持つ
  3. 石油化学
    サテリ……世界最大級のステープルファイバー(スフ)の製造企業
  4. 石油ガス採掘
    パシフィックオイル&ガス……独立系の石油・ガス採掘企業。インドネシアでは川上事業に注力するも、中国ではLNGの中継施設やコンバインドサイクル発電施設の運用を行っている

林業、製紙を軸に事業を展開

ロイヤルゴールデンイーグル(RGE)は、スカント・タノト(Sukanto Tanoto)が設立した製紙業、農林業などを軸に、石油ガス採掘、合成繊維の生産など手広く事業を手掛ける財閥企業のひとつ。

スカントは1949年、北スマトラのメダンで生まれた。家族はもともと中国福建省甫田市からの移民。1967年、父が営んでいた自動車部品の輸入ビジネスを引き継ぐ。その後、1972年に起きた世界的な石油ショックを機に、国営石油会社プルタミナへ機材や部品を供給。そこでの成功を受け、現在のコア事業である林業、製紙業へと移っていった。ベニア板の原料となる木材を日本や台湾に送り加工してもらい、それをインドネシアに再輸入することで財を築いたとされる。

RGE傘下のアジア・パシフィック・リソーシーズ・インターナショナル(APRIL、シンガポール)と、アジア・シンボル・パルプ&ペーパー(中国山東省)の製紙パルプ事業2社は世界的にも同業界で上位を占める。

スカント自身は1997年、インドネシアの市民権を持ちながらもシンガポールに移住。RGEの本部もシンガポールに設けられている。

スカントには4人の子供がいるが、長男のアンダーソン(Anderson)はRGEの取締役に、長女のイメルダ(Imelda)はRGEの役員会に名を連ねる。次女ベリンダ(Belinda)はRGE傘下の慈善団体・タノトファンデーションで活躍している。