今年の大統領選は現職のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)氏が再選濃厚とみられるが、同氏は今回の選挙活動に最新のテクノロジーを取り入れていた。
およそ1万5千の島々から成るインドネシアではその地形上、限られた期間にすべての地に足を運んで選挙演説を行うことは難しい。そこで、実際に足を運ぶことができない地方の有権者らにホログラムでメッセージを届けた。SF映画さながらのホログラムによって、あたかもジョコウィ大統領がまるでそこに存在し話しているかのような演説が実現し、集まった人々は興奮して写真や動画を撮り、その様子がソーシャルメディアで拡散された。
ホログラムによる演説は約10分間で、ジョコウィ大統領は演説の中でこれまでの実績をアピールし、雇用促進、インフラ開発、保健サービス、生活必需品支援などの政策を訴えた。なお、ホログラムに使われた技術はすべてインドネシア国内で調達している。
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