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インドネシアは人的資本への投資拡大が必須=世銀が指摘

世界銀行はこのほど、インドネシア政府に対し、経済の回復に向け、人的資本への投資を拡大するよう助言した。

世界銀行のエコノミスト、フレデリコ・ジルサンダー氏は6月24日、「インドネシアの人的資本は教育、社会保障、保健医療・栄養といった面を通じて、最優先されるべき事柄であるとともに、主要な課題だ」と指摘。さらに「政府がどのように人的資本に支出するのかということを考えることは、新型コロナウイルスによる打撃からの経済の回復と、インドネシア経済を高・中所得国へと発展させるために重要だ」と強調した。

世界銀行はまた、省庁間の調整に課題があることや、不適切なデータ・情報システムなど政府による人的資本への支出の取り組みにおいて構造的な課題となっているとする。

例えば、インドネシア政府は過去5年にわたり、教育支出を増やしてきた。しかし、こうした教育予算の強化が教育の質の改善につながっていないことが調査で明らかになっている。