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悪しき伝統「誘拐婚」人権団体が抗議 

東ヌサトゥンガラ州南西スンバ県ウェエタブラ市で6月29日、男4人が泣き叫ぶ女性を担ぎ上げ、連れ去る様子をとらえた動画がソーシャルメディアで拡散された。これは、スンバ住民に伝わる「誘拐婚」の一幕だった。

誘拐婚とは、気に入った女性と結婚したい男が、仲間を誘って女性を誘拐し無理やり結婚するというもの。この地域の伝統でもあり、住民からは黙認されてきたという。

特に中スンバや西スンバ、南西スンバの地域に住む女性は、この悪しき伝統に怯えている。しかし、ある住民によると、当初の誘拐婚とは、家族の許可を事前に取り、当事者の女性も納得の上で準備をし、わざと連れ去られるなど現在と様子は違っていたという。

この事態を重く見た人権団体は「誘拐婚は、文化や伝統ではなく、女性に対する差別、かつ人権侵害である」と抗議し、誘拐婚をする男たちを取り締まるよう、地元警察に対し強く求めている。