北スマトラ州カロ県の活火山シナブン山(標高2460メートル)が8日、およそ1年ぶりに噴火をしたが、その2日後の10日には8日の噴火を上回る数度の噴火があった。
火山学と地質防災センター(PVMBG)によると、午前10時16分には5000メートル上空にまで煙を噴き上げ、その後、午前11時17分にも2000メートルの高さにまで噴煙が上がる噴火が起こった。シナブン山周辺では、この日の噴火で少なくとも3つの地区が火山灰で覆われる被害に遭った。
PVMBGの関係者は、次の噴火がいつ起こるかを予測することは難しいものの、状況を鑑みると再び大規模な噴火が起こることは避けられないと述べ、10日午後の時点では当局からの避難指示は出されていないものの、付近の住民は大規模噴火に備えて十分に警戒するようにと警告している。