スマトラ島に生息するアジアゾウの亜種スマトラゾウと人間が偶然に出くわす回数が、リアウ州で今年は前年の2倍に上っている。
昨年1月から6月にかけて、同州内でスマトラゾウと住民がばったりと出会った回数は16回だったが、今年は同じ期間中にすでに30回に達している。ゾウとの偶然の遭遇は今年1月に4回、2月に5回で、3月には1回に減ったものの、4月は4回、5月は6回と再び増加に転じ、6月にはこれまでの最高の10回を記録した。
リアウ州資源保全センター(BBKSDA)では、スマトラゾウが生息地を離れてプランテーション農場などに出てこないよう対策を講じている。
スマトラゾウは世界自然保護基金(WWF)によって絶滅危惧種に指定されている。個体数の減少は密猟のほか、農地や植林地への転換のための森林伐採が原因と考えられている。
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