インドネシア政府が株式を所有|国有の最大手石油・ガス関連会社
中核事業:石油・天然ガス
戦後独立の時期に蘭領東インドの事業統括会社バタビヤ石油会社 (BPM) から北スマトラ油田を移譲された陸軍が、PT Eksploitasi Tambang Minyak Sumatera Utaraを設立したのが同社の始まりです。
さらにBPMと蘭印政府の折半出資による蘭印石油会社 (NIAM) の蘭印政府持株をインドネシア政府に譲渡したことにより、国営石油会社PT PERMINDOが設立されました。
何度かの改組の後、1968年8月20日、インドネシア陸軍が実権を持つプルタミナが他2社を合併して、現在のプルタミナが誕生。初代総裁はインドネシア軍出身者で、その後も軍との関係・癒着が見られたと言われています。
1960年代には、豊富な資金をもとに航空、ホテルなどあらゆる事業に拡大し、クラカタウ製鉄にも主要資金を提供しました。
1970年代前半、石油ブームが去り、経理の乱脈ぶりが明らかになると同時に、国内における石油ガス資源の製造・供給事業はプルタミナが独占的に主導する事がインドネシア政府によって指定されました。
1976年、当時の総裁が解任され、プルタミナは鉱山・エネルギー省の管理下で、5人の大臣からなる委員会に規制されることになり、さらにアジア通貨危機の際のには、世界銀行などの圧力もあり、プルタミナの独占が緩和しました。
2001年株式会社化され、さらに2003年には、国営株式会社としてPT Pertamina (Persero) と呼ばれるようになりました。2013年のフォーチュン・グローバル500ではインドネシア企業として初めて122位にランクイン。
2016年現在、27の子会社、13つの関連会社とジョイントベンチャー、6つの石油精製施設、5,407箇所のガソリンスタンドを有しています。
インドネシアで4つの天然ガス液化基地の運営に関与しています。新たな天然ガス資源の模索としてスラウェシ島のドンギ・スノロLNGプラントに三菱商事、韓国ガス公社と共同出資し、2015年8月に稼動させました。