東ヌサトゥンガラ州に属するフローレス島は、西部にあるコモド諸島や東部にある3つの火口湖を持つクリムトゥ山で有名であるが、フローレス島東部のタンジュンブンカ郡ワイバオ村にもアスマラ湖という秘境がある。
アスマラ湖は、ポルトガルの影響を強く受けカトリックと共に栄えた復活祭で有名な街、ララントゥカから北西40キロほどのところに位置する。紀元前400~500年のソドブラワオ山の火山活動により形成されたといわれている。
以前はワイベレン湖と呼ばれていたが、1970年代に現在の湖名に変更された。当時、両親に交際を反対されたカップルが入水自殺を図ったという悲劇が起こったことがその理由だといわれている。悲しい出来事もあるアスマラ湖ではあるが、緑豊かな森の樹々に囲まれた穏やかな姿は、鳥のさえずりと共にその魅力を完全なものにしている。
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