国家警察対テロ特殊部隊(デンスス88)は4日、イスラム系テロ組織「東インドネシア・ムジャヒディン(MIT)」の関係者をこれまでに32人逮捕したと明らかにした。
逮捕されたのは、ジャカルタやスマトラに潜伏していたメンバーや支持者で、テロ活動のための資金援助をしていた疑いが持たれている。
MITは中東のテロ組織「イスラム国(IS)」と関係があり指名手配中のテロリスト、イシャック・イパ(別名アリ・カロラ)が率いる過激なテロ組織とされ、治安当局が最も警戒するテロ組織のひとつである。
先月27日、中部スラウェシ州で住民4人が武装集団に殺害されて民家が放火される事件が発生し、MITが再び注目を集めることとなった。
殺害方法が斬首であることや被害者が全員キリスト教徒ということから当局はMITの犯行と断定。国会警察や国軍は、残りの関係者の追跡を開始し、抵抗した場合は射殺の許可も出している。