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相次ぐ学生デモ 過激化の懸念

インドネシア各地で学生団体によるデモが相次いでいる。デモ参加者は、汚職撲滅委員会(KPK)の権限縮小を含むKPK法改正および刑法改正案に抗議しており、改正案の完全撤廃を求めて10月1日には、同日に執り行われる国会議員就任式に合わせ国会および大統領宮殿周辺で大規模な抗議行動をした。
9月30日のデモは深夜まで続き、主要道路が封鎖されたため交通が麻痺し、深刻な渋滞が発生した。ジャカルタのみならず、西ジャワ州バンドン、ジョグジャカルタ、西ヌサトゥンガラ州マタラム、南スラウェシ州等でも学生団体によるデモが行われている。
一部のデモ隊は暴徒化し、投石や器物損壊などの過激行為にまで発展した。一方で、各地でデモ隊を取り締まる警察による不当逮捕や暴行を疑う声も高まっており、これまでに数百人の負傷と2人の死亡が報告されている。