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樹木園のオーナー、100億ルピアでも売却せず 森林保護への決意

東カリマンタン州クタイカルタヌガラ県テンガロン市で1.5ヘクタールの樹木園を所有するスヘンドリさん(78)は、自然保護と近隣住民の酸素供給のためと樹木園を手放さず、長年にわたり守り続けている。
過去には土地収用や土地開拓のために100億ルピアで購入したいと何度も持ち掛けられたが、環境を破壊したくないと拒み続け、その意志を貫いている。
スヘンドリさんは木材ビジネスが盛んだった1971年、森林の伐採により広大な土地の植生が破壊され、荒れ果てたことを目の当たりにし、森林を保護する決意を固めた。その後、農民となり他人の土地を耕した8年後、現在所有の土地1.5ヘクタールを農業目的で購入。1986年にはボゴールで仕入れた苗を植樹し、樹木園を作った。
地元の人々の暮らしに自然と新鮮な空気は欠かせないと、スヘンドリさんは妻と共に樹木園を守りながら、その側にある質素な自宅で生活している。