世界中で最も活発に活動を行っている活火山の一つであるムラピ山が1月27日に再び噴火し、大きな噴煙がおよそ36回にわたって立ち昇った。そのうち、数回は火口から3キロ離れた場所にまで火山灰が到達した。
火砕流も発生したが、当局は噴火警戒レベルを上から2番目に据え置いている。同山はジョグジャカルタ特別州と中部ジャワ州にまたがる活火山で、過去にも何度も大規模な噴火を起こしている。
2010年の噴火では300人以上が死亡し、28万人が避難を余儀なくされた。この噴火は約1300人が死亡した1930年の噴火以来最も大規模なものだった。また、1994年の噴火でも60人が死亡している。
インドネシアは環太平洋火山帯の上に位置し、テクトニック・プレート同士の衝突により頻繁に地震が発生したり火山活動の活発化が起こっている。東南アジア全域でみると、およそ130の活火山が存在する。