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絶滅危惧種のスマトラトラ二頭が脱走一頭を射殺

西カリマンタン州シンカワンのシンカ動物園で5日、絶滅危惧種のスマトラトラ二頭が脱走し、そのうち一頭が射殺された。二頭はいずれも一歳半の雌。数日続いた豪雨による地滑りで虎の檻に隙間が生じ、そこから逃げ出した。

檻の中では47歳の虎の飼育員が遺体で見つかり、体にはひっかき傷や噛まれた跡があったという。檻の近くではダチョウや猿の死骸も見つかっている。警察は付近の観光スポットを閉鎖し、地元住民には家から出ないよう警告した。

逃げ出した虎のうち一頭は、麻酔銃を使って捕獲しようとしたもののうまくいかず、非常に攻撃的になったためやむを得ず射殺したという。もう一頭は見つかっておらず当局が近くのジャングルで捜索をしたり、餌やりの時刻に檻に戻ってくる可能性を期待して檻の中に餌を用意したりしている。

スマトラ虎の個体数は400頭未満で国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに含まれている。