プラティクノ国家官房大臣は4日、インドネシアの野党、民主党のアグス・ハリムルティ・ユドヨノ党首(スシロ・バンバン・ユドヨノ前大統領の長男)から書簡を受け取ったことを明らかにした。
書簡には、ムルドコ大統領首席補佐官が民主党の指導権を奪い取る動きがある旨が記載されていたとのことだが、プラティクノ国家官房大臣は「党内部の力関係に関する問題であるため、書簡への返信は不要」と述べた。しかし政府関係者によると、新型コロナウイルス対策に奮闘するジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は、このような状況下に混乱の種を蒔いたとしてムルドコ大統領首席補佐官を個人的に叱責したとみられる。
ムルドコ大統領首席補佐官は自宅で記者会見を開き、民主党党首の座を巡るクーデター計画の疑念について、党と無関係である立場としてありえないとし、関与を全面的に否定した。