「ヤヤサン・サティファ・ヌサンタラ(YSN)」は3月25日、医療用麻薬の使用解禁を求め、麻薬取締法改正の審議を行うよう国民議会および政府に要請したことを明らかにした。
YSNは、大麻を含むインドネシアの植物の効用を擁護することに焦点を置く組織であり、YSNのヨハン・ミセロ氏は「医療用麻薬の使用が承認されれば、それを待つ患者が法律によって守られる」と法改正の目的を語っている。
ヨハン氏によると、医療目的で麻薬を栽培し、刑事事件として有罪判決となった事例が過去に何件もあるという。そのひとつに西カリマンタン州サンガウ出身のフィデリス元被告は、2017年に難病の妻の治療薬として自宅の庭で大麻を栽培。懲役8年、罰金10億ルピアが課せられ、妻はその後死亡した。
また2020年には国連麻薬委員会も大麻を「最も危険な麻薬リスト」から削除する勧告を承認しており、ヨハン氏は今回の法改正に期待を寄せている。