東ジャカルタ地裁は23日、群衆煽動などの罪で起訴された強権派団体「イスラム擁護戦線(FPI)」元指導者、ハビブ・リジック・シハブ被告の出廷を26日の公判から認めると方針を一転した。
26日に開かれた裁判では、警察官約2000人が警備にあたる厳戒態勢が取られ、事前に申請した弁護士のみ入廷が許可された。しかし、それ以外の弁護士らが強行入廷を試みたため警察官と押し合いになるなど早くも混乱が見られた。
また騒動をおこした弁護士の運転手が凶器を隠し持っていたとしてジャカルタ州警察に逮捕されている。この事態を受け、国会第3委員会アーマド・サーロニ副委員長は、リジック被告の裁判をオンライン形式に戻すべきだと苦言を呈した。
リジック被告は同日の裁判で、サウジアラビアからの帰国の際に群衆を扇動した意図はなく、マフド調整相(政治・法務・治安担当)がメディアで出迎えを勧めたことが原因と異議申し立てを読み上げている。