北スマトラ州とアチェ特別州に広がるグヌン・レウセル国立公園で2頭のオランウータンが保護された。国立公園関係者によると、2頭は密猟者に捕らえられ闇市場で売買される直前だったという。
保護された2頭のうち1頭は1歳のメス、もう1頭は2歳のオス。メスは人間に慣れている一方、オスは野生色が強いことから、関係者はメスの方が先に捕らえられ一定期間飼育されていたものとみている。
絶滅の危機に瀕しているオランウータンだが、闇市場では高値で取引されるため密猟が後を絶たない。1頭3000万ルピア(約2164米ドル)から5000万ルピア程度で売買され、幼いほど高値がつき狙われやすいことから問題が更に深刻化している。警察は逮捕された39歳の男が、オランウータン密輸シンジケートに関与しているとみて調べを進めている。
保護された2頭はリハビリセンターで野生に帰る訓練を受けている。
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