国家警察対テロ特殊部隊(デンスス88)は4月27日、強権派団体「イスラム擁護戦線(FPI)」の元広報担当ムナルマン容疑者をテロ行為の疑いで逮捕した。
「ジャマー・アンシャルット・ダウラ(JAD)」構成員の逮捕により同容疑者が浮かび上がった。またムナルマン容疑者は昨年、ジャカルタやメダン、マカッサルのイスラム系国立大学で、テロ組織に忠誠を誓いテロ行為を誘発させる勧誘活動を行っていたと見られている。
デンスス88は、ムナルマン容疑者を逮捕後に中央ジャカルタ区のFPI元本部を家宅捜査し、ボトル数本に入った爆弾の原料を発見。高性能爆薬として使用されるトリアセトントリペルオキシドとみられ、鑑識が詳しく調べている。
ムナルディン容疑者は取り調べで、「発見された液体はトイレ用洗剤」と説明し、否認しているという。また同容疑者は、煽動などの罪で起訴されているFPI元代表のリジック氏の弁護人を務めていた。