分子遺伝学の研究者で、英国の新型コロナウイルスコンソーシアムのメンバーであるリザ・アリフ・プトラント氏は5月24日、新型コロナウイルスの変異株はイギリス型、インド型、南アフリカ型のみならず、インドネシア国内での変異株も4種類存在するとの見解を示した。
うち1種類は2020年4月から存在していたとみられるが、いずれもインドネシア国外ではほとんど検出されていないため、同氏は「ローカル変異株」と表現している。
変異株は通常、感染拡大地域で発生する傾向があり、具体的には「B14662」と「B1470」の2種類に加え、間もなく消滅するであろう2種類が存在する。現在はローカル変異株の48%がB14662に置き換わっていると考えられる。
一方で、リザ氏はこれらローカル変異株が引き起こす症状は従来型のウイルスと変わりなく、ワクチンの有効性についても問題視する必要はないと述べた。