インドネシア証券取引所に提出された報告書によると、インドネシアの中間所得層が高級米を好む傾向にあることが分かった。
米生産を手掛けるブユン・ポエトラ・センバダ社(HOKI)によると、同社の今年1月から9月までの売り上げは昨年同時期と比べ17.78%増加し、中でも高級米の伸びが15.6%と顕著だった。
農業専門家は、中品質の米から高級米へのシフトは数年前から始まっていたと指摘。「ここ数年米の価格動向は中品質の米ではなく高級米で決定されるようになっている。米の価格が上昇した場合でも、消費者は質を落とすのではなく購入量を減らす傾向がみられる」と話すと共に、政府の農業政策もこの嗜好シフトを考慮すべきと付け加えた。
インドネシアの中間所得層は現在の約4000万人から2045年には2億人に増加するとの試算も出ている。
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