先月初めにバンテン州タンゲランの刑務所で火災のために受刑者49人が死亡した事故により、インドネシアの刑務所の過密ぶりが再度議論の的になっている。
法務人権省が9月27日に明らかにしたところによると、国内の刑務所に収容できる受刑者の定員が13万107人であるのに対して、実際に収容されている受刑者数は26万5865人と定員の2倍を超えている。そのうち13万3550人は薬物犯罪者だという。タンゲランの刑務所でも火災で死亡した受刑者の大半が薬物犯罪による受刑者だった。
法務人権省の関係者からは刑務所の超過密状態を解消するための方法として、薬物犯罪者を単純に刑務所に収監するのではなく、刑期に応じて、罰金を課す、社会奉仕活動に従事させる、収監せず監視下に置く、刑の執行を猶予するなどの案が出されている。