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国際大会優勝も国旗掲揚できず 反ドーピング機関からの制裁に困惑広がる

10月17日、デンマークで開催されたバドミントンの国際大会トマス杯で、インドネシアは19年ぶりの優勝を果たした。表彰式では優勝カップやメダルが授与され、アリーナには国歌が鳴り響くも、そこでインドネシアの赤と白の国旗が掲げられることはなかった。その状況に違和感を覚えた国民も多かった。

この出来事以来、今インドネシアが受けている世界反ドーピング機関(WADA)からの制裁について、議論が交わされている。

制裁の内容は、オリンピック以外の国際的なスポーツ大会での国旗掲揚の禁止、およびインドネシアでの国際的なスポーツ大会の開催禁止というもので、10月7日から科されている。

制裁措置に先立ち、9月15日にWADAはインドネシア反ドーピング機関(LADI)に対し、2020年と2021年のドーピング検査サンプル数が不足しており、ドーピング防止規定に違反する可能性があることを通知していた。しかしながら、その後の21日間の猶予期間中にインドネシアからの異議がなかったため、規定不順守を認めたとみなされ、WADAは10月7日を以って制裁を科した。なお、インドネシアの他、タイと北朝鮮も現在同様の制裁を受けている。

LADIのデッシー事務総長とザイヌディン青年・スポーツ相は、国歌掲揚が禁じられたトマス杯表彰式の翌日、国民に謝罪をした。また、LADIや青年・スポーツ省、インドネシアオリンピック委員会、スポーツ連盟などの代表者から成る調査チームを結成したと発表した。

11月と12月には2つのバドミントンの国際大会出場を控えている。同様の失敗を侵さないため、調査チームは早急に対応する必要がある。