石油化学最大手チャンドラ・アスリ・ペトロケミカルは、新たな石油化学コンプレックスの建設を2023年に開始する計画だと明らかにした。
新施設の総工費は50億米ドル。同社子会社のチャンドラ・アスリ・プルカサ(CAP2)が開発する。新施設ではポリエチレンとポイプロピレンを中心に生産する。完成すれば、同社の年産能力は現在の420万トンから800万トン超に拡大する見通し。
現在、インドネシア国内で流通する石油化学品のうち、50%が海外から輸入された製品で、輸入品への依存が指摘されている。新施設の稼働により、石油化学品の輸入量が減り、インドネシアの外貨準備高に最大で年間23億米ドル規模のプラスの効果がもたらされるとみられている。
チャンドラ・アスリ・ペトロケミカは「われわれは生産能力を今後も高めるとともに、市場を拡大していく」と強調した。