最近インドネシアでは、自社の製品力やブランド力を高めようと異業種コラボレーションに取り組む例がみられる。
10月に発売されたファーストフードレストラン「KFC」と地元化粧品メーカー「Dear Me Beauty」のコラボ化粧品は、若者から大人まで多くの人が使用できたり、女性も男性も使用できる「ジェンダーレス」といった新しい価値を持っている。
今回のコラボレーションでは、10月20日から来年まで合計9つのコラボ化粧品の発売を計画している。第一弾は、日焼け止めと下地(プライマー)の機能を組み合わせた「プライマーサンスティック」。SPF 50+、PA ++++で紫外線からしっかりと肌を保護しながらも、軽くて滑らかな塗り心地となっている。
第二弾は「ハイドレイティングプライマーシートマスク」で、肌に潤いを与えるシート状のフェイスマスク。下地の機能も持つ。どちらの商品にもパッケージにはKFCのフライドチキンやカーネルサンダースがデザインされている。
Dear Me Beautyのニキタ・ウィラディプトリ最高経営責任者(CEO)は「今回のコラボレーションで、スキンケアは女性の美しさの領域に過ぎないという考えを打ち破りたい」と述べている。
なお、Dear Me Beautyが食品カテゴリーとコラボレーションするのは今回が初めてではない。今年6月には地元菓子メーカー「Yupi」とコラボレーションし、アイシャドウパレットを発売した。Yupiのクマの形をしたカラフルなグミをイメージした25色のアイシャドウセットで、楽しく明るく、毎日使うことができる。この製品は、6歳以上の子供でも安全に使用できるなど、様々なタイプの人のニーズに対応している。