教育・文化・研究・技術省はこのほど、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で、小学校の中途退学者数が2019年と比較し10倍になったと明らかにした。
コロナ禍で打撃を受けた家計を支えるためや、親がオンライン授業は効果的ではないと考えているなどの原因がある。またオンライン授業を行うための機器を持っていなかったり、インターネット環境が十分に備わっていない家庭も未だに多く、遠隔授業に参加するのが難しい子供も存在している。
小学校の中途退学は子供の教育機会を奪うだけでなく、家庭内暴力や児童婚の増加なども引き起こす可能性があり、同省は退学者が再び教育を受けることができる方法を検討している。
また、インドネシアでは裕福な家庭と貧困な家庭での教育格差が拡大しているとの調査結果も明らかになった。コロナ禍で教育格差はさらに10%広がったという。