国際通貨基金(IMF)はこのほど、インドネシアの国内総生産(GDP)伸び率見通しを下方修正したと明らかにした。オミクロン株の流行を受け、新型コロナウイルス感染が広がっているため。
IMFはGDP伸び率に関して、2022年は前年比5.6%、2023年は同6%になるとの予測を示した。これはIMFが2021年10月に示したGDP伸び率から2022年に関しては0.3%、2023年は0.4%引き下げた格好だ。
IMFのアジア太平洋部門を率いるチェン・フーン・リム氏は「オミクロン株の流行などが移動制限の再実施を招くため、IMFは今回、2021年10月時点の予測から下方修正した」と説明した。
IMFは世界のGDP伸び率見通しに関しても、2022年は当初見通しから0.5%、2023年は4.4%それぞれ引き下げており、インドネシアの伸び率見通しの下方修正もこうしたトレンドの一環だ。