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3Gサービスの終了はいつ?

インドネシアでは昨年5月に第5世代移動通信システム(5G)の実用化がスタートした。5Gに対する国民の期待が膨らむ一方で、3Gサービスの継続にも影響を与えている。

通信情報省は昨年末、インドネシア全国で3Gを停波する計画について、詳細な検討を行っていると明らかにした。同省は3Gをすでに時代遅れのネットワークと見なしており、速度が遅く、安定性がなく、サービス容量が十分でない等の制約があると捉えている。その為、4G・LTEへの移行を進めたいと考えている。

3Gの停波時期については、通信事業者や関係各社と検討する必要があるとして明言していないが、少なくとも3Gから4Gへ移行したことでネットワーク範囲が縮小しないことが目標だとしている。

政府より3G停波に関する明確な指示はまだ出ていないものの、各通信事業者は4Gへの移行に取り組み始めている。

最大手のテレコムセル(国営通信テレコム・インドネシア傘下)は1月末、2022年から全ての3Gネットワークを4G・LTEネットワークへ移行すると正式に発表した。どの地域から3Gの停波を開始するかは説明されていないものの、4G・LTEネットワーク網が完備されている地域での移行が優先されると述べている。

インドサット・オーレドゥとハチソン3インドネシアが合併して1月に誕生したばかりのインドサット・オーレドゥ・ハチソンは、まだ3Gから4Gへの移行に関する公式発表を行っていはいないものの、3Gまたは2Gの利用顧客に対して4Gへの移行メリットを啓発している。

また、XLアクシアタは2022年3月末で3G停波を完了させるとしており、すでに同社が保有する3G基地局のうち6000局が停止されているという。
他社に先駆けて2017年に3Gサービスを終了したのはスマートフレン(複合企業シナール・マスグループ子会社)で、現在は4G・LTEサービスのみを提供している。