電子決済サービスを展開するDANAが、オンラインリサイクル事業者と協力して環境保全に取り組み始めた。
近年、国際社会では、使用後のプラスチックごみ、特に家庭で発生するプラスチックごみの問題について関心が高まっている。インドネシアの環境・林業省の発表によれば、国内では年間約6600万トンの廃棄物が排出されており、そのうちプラスチックごみの割合は17%を占め、食品廃棄物に次いで2番目に大きい値となっている。
電子マネーアプリ「DANA」を運営するDANAインドネシアはこのほど、DANAレスタリを通じて、オンラインリサイクル事業者のDuitin社およびMallSampah社との連携を開始した。両社は、個人向けビジネスとして家庭で分別された廃棄物を収集し、その量に応じて利用者にボーナスを与えるサービスを行っている。収集依頼およびボーナスの管理は各社が提供するアプリケーションで行われる。このサービスには、リサイクルの初期段階である家庭での分別を促進する狙いがある。
DANAレスタリとの連携により、このボーナスをDANAの電子マネーに変換することが可能となった。この便利なオプションは、インドネシアでの廃棄物の処理と循環型エコシステムの構築に関する人々の関心を高めることができると期待されている。これまでのところ、DANAの電子マネーに変換された廃棄物の重量は、Duitinアプリから3349キロ分、MallSampahアプリから511キロ分に達している。
またDANAレスタリは、オンラインだけでなくオフラインでのリサイクル促進活動も行っている。同社は、中部ジャワ州マゲラン市で廃棄物のリサイクル方法やDANAの電子マネー変換に関する教育活動を行い、市民コミュニティに直接参加している。この活動は若い世代を含むミレニアル世代から良い反応を受けているという。