バイクレースの最高峰、2022MotoGP第2戦「マンダリカGP」が行われたマンダリカ国際サーキット(西ヌサトゥンガラ州ロンボク島)で3月20日、ひとりの女性が世界の注目を集めた。
女性の名前は、ララ・イスティアニ・ウランダリさん。マンダリカGPの「パワン・フジャン(雨を追い払う祈祷師)」チームのひとりで、決勝レース前に降り出した大雨のなかサーキットに突然現れた。大声で呪文のような言葉を叫びながら歩く姿に、選手や観客が騒然としたもののその様子を終始見守った。その後、雨は止み、決勝戦は1時間以上遅れてスタート。儀式が終わった後に地元紙の取材に応じたララさんは「古代インドネシアの祈りの力と地元の知恵です」と答えた。
ララさんが儀式を行う様子はSNSで拡散され、またモトGPの公式インスタングラムでもララさんの写真とともに「雨を止めてくれてありがとう!」と紹介された。