4月11日、学生団体の全インドネシア大学生協会(BEM SI)による大統領任期延長反対などを訴える大規模抗議活動がジャカルタ中心部で行われた。国会議事堂前では、混乱が生じたため警察がデモ隊にむかって催涙ガスや放水砲を使用する事態となった。
同日15時半ごろ、デモ隊の一部が警察に対してペットボトルや石、竹を投げつけるなど攻撃的な行動に転じたため、バリケードを張っていた警察は国会議事堂敷地内に入り、催涙ガスと放水砲を使用した。その結果、群衆は一時離散したが、一部のデモ隊はジャカルタ内環状道路に進入しスナヤン方面に向かって行進を始めたため同道路では車の動きがほぼ停止し、渋滞が発生した。安全のためスナヤン出口は一時的に封鎖された。
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領はすでに2024年に予定されている大統領選挙を延期させる考えはないことを表明しているが、学生団体は予定通りにデモを実施した。