北スマトラ州ランカット県で、2頭のメスのスマトラゾウの死骸が発見された。スマトラゾウは絶滅危惧種であり、IUCN(世界自然保護連合)のレッドリストの中でも絶滅が心配される野生生物のリストの最高ランクに位置付けらている。
北スマトラ州自然資源保護委員会のアズアル会長によると、2頭は同県の国立公園内の別々の場所で発見され、そのうち1頭は数カ月前に死亡したと推定されている。
当局は地元住民からの通報を受け、スマトラゾウの死因を調査している。ゾウの死因の調査チームからの初期の報告によると、2頭の腹部にはいくつかの刺し傷あるという。アズアル氏はオスの牙による傷の可能性があるが詳細は調査中だと述べている。同氏はまた、闇市場でゾウの牙を売るための違法な密猟によって、この地域のスマトラゾウが絶滅の危機に瀕していると語っている。