インドネシアではイスラム教のラマダン(断食月)やレバラン(断食明け大祭)が終了した。約1カ月に渡るこの時期は、人口の多くの消費者の生活に変化がみられる。この影響を受け、フィンテックやニュースポータルサイト、料理レシピなど、9つの分野のアプリケーションの需要が高まる。
インターネットテクノロジー企業のSHAREitグループは、ラマダン月を迎えたインドネシアにおけるアプリケーションのトレンドを調査した。その結果、同社のプラットフォームを通じて使用されるアプリケーションのうち、フィンテック、ニュースポータルサイト、料理レシピ、電子書籍、スポーツエンターテインメント、健康、運動(フィットネス)、チャット、イベントの9つの分野で需要が高まることが確認された。
フィンテックの分野では、支出の増加やレバラン前後の長期休暇のためのローン申請などにより需要は25%拡大し、特にラマダン3~4週目で43%まで拡大した。
ニュースポータルサイトの分野では、断食のスケジュールやレバラン時期の政府の規制等を調べるために広く利用され、需要は43%拡大した。
また、料理レシピの分野では、断食前後の食事のための新しいレシピを求めて需要は29%拡大した。
また、ラマダン月には余暇の時間を読書やスポーツ観戦に費やす人も多く、この影響で電子書籍やスポーツエンターテインメントのアプリケーションの使用が増加した。断食中は健康維持に対する関心も高く、健康についての情報が得られるアプリケーションや、軽い運動やフィットネスをサポートするアプリケーションを使用する人も増えた。
レバランの前には、親しい人と一緒に過ごしたりコミュニケーションを取る目的で、チャットや帰省・旅行の手配ができるイベントアプリケーションの需要が高まった。
同社は、ラマダン月の消費者の習慣とアプリケーションの需要傾向は、確かに一致しているとコメントしている。