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ホラー映画が異例の大ヒット 観客動員数史上最高の800万人突破

映画業界では今、4月30日に公開されたインドネシアのホラー映画「KKN di Desa Penari(以下、KKN)」が大ヒット中である。

KKNは、プナリ(踊り子)の村で実習を行おうとしていた大学生の男女6人が奇妙な出来事に巻き込まれるホラー映画で、もとは2019年頃にツイッターで@SimpleM81378523によって投稿された物語だった。2009年頃の過去の実話を基にしているとも言われている。これが注目を浴び、本や映画に編集された。

レバラン休暇の直前に公開されたKKNは、公開3週目の5月19日に観客動員数700万人を記録し、インドネシア映画史上最高記録を更新した。さらに5月25日には800万人を突破し、その勢いは続いている。

以前までの観客動員数最多記録は、2017年公開のコメディ映画「Warkop DKI Reborn : Jangkrik Boss! Part 1(ワルコップDKIリボーン パート1)」で、685万人だった。ホラー映画では2017年公開の「Pengabdi Setan(悪魔の奴隷)」で、420万人。今回のKKNは群を抜く人気ぶりだ。

監督のアウィ・スルヤディ氏は、大ヒットの背景には2019年、2020年と2年連続で行動制限がかかっていたレバラン休暇の影響があると考えている。

今年の休暇前にはついに規制が緩和され、反動で映画館へ足を運ぶ人が増えていると述べた。KKNと同日に公開された「Kuntilanak3(クンティアナック3)」もまた、観客動員数は100万人を超えている。

アウィ・スルヤデイ監督は、インドネシアではホラー映画が映画館にとって救世主であると述べ、KKNをきっかけに映画製作を含むインドネシアの映画業界が更に良くなることを願っているとコメントしている。