農業省は、国内で流行している家畜の口蹄疫による経済損失が11兆6000億ルピアにのぼると推測した。
口蹄疫の感染は、国内16州の82の県/市に拡大しており、昨年の国内家畜総数の39.4%にあたる545万の感染が確認されている。
口蹄疫は人に感染しないが、牛やヤギの肉、牛乳、アボン(乾燥肉の粉末)、冷凍食品などからの感染を懸念した消費者が買い控え、牛の価格が下落している。インドネシアでは7月9日にイドゥル・アドハ(犠牲祭)を控えており、経済損失の更なる拡大が懸念されている。
政府はフランスから口蹄疫のワクチンを輸入するなど対策を講じ、ワクチン1万回分が12日にスカルノハッタ空港に到着した。今後は計80万回分のワクチンが到着する予定となっている。最初に感染が確認された東ジャワ州で集団接種を開始し、その後各地で集団接種プログラムのスケジュールに沿ったワクチン接種が行われる。