インドネシア国鉄(KAI)は、痴漢前科者をブラックリストに登録し乗車拒否する方針を発表したばかりだが、このほどジャカルタ首都圏およびその周辺都市において、女性への暴力撲滅国家委員会と共同で「痴漢撲滅キャンペーン」を開始した。キャンペーンは6月29日から対象エリアの国鉄のいくつかの駅で開催され、キャンペーン期間中は女性の乗客への生花のプレゼントや痴漢防止に関する情報共有が行われる。
国鉄の対象エリアの担当者は、公共交通機関内で痴漢行為の被害に遭ったり見かけたりした場合は、声を上げ最寄りの職員に報告するよう求めた。
国鉄は2021年からジャカルタ、メダン、マランなど複数都市の駅で痴漢やセクハラ、暴力行為撲滅を訴える社会活動を25回以上行ってきた。女性にとって安全で快適に利用できる公共交通機関を目指し、電車内外を職員が巡回するなど治安向上に取り組んでいる。