中央統計局(BPS)は15日、7月の貿易収支を発表した。原油価格の高騰が輸入を押し上げる一方、パーム原油(CPO)などの国際価格の下落が輸出を圧迫し、インドネシアの貿易黒字は6月の50億9000万米ドルから42億2000万米ドルに縮小した。黒字は27ヵ月連続となる。
輸出は前年比32%増の255億7000万米ドル。しかしながら、前月比では2.2%縮小した。BPSのセティアント副局長は、一部商品の国際価格が下落し始めインドネシアの主要商品の輸出量が全般的に停滞していると説明した。さらに、国際価格の高騰による「棚からぼたもち」は終わりつつあり、今後数ヵ月の貿易収支を注視する必要があると警告した。
輸入は前年比40%増の213億5000万米ドル。前月比では1.64%増加した。新型コロナウイルスの制限が緩和される中、中期的にはこの上昇傾向が続くとみている。