中国ステンレス鋼メーカーの青山控股集団が、同社がインドネシアの中部スラウェシ州モロワリに持つ事業資産の一部を、中国国営企業の宝鋼集団に売却する方針だとみられている。
青山控股集団は、数十億米ドル相当の市場での損失を受け、短期的に対策を講じる必要があることから、インドネシアの事業資産を手放すとみられている。
青山控股集団は2009年から中部スラウェシ州モロワリでニッケル事業を実施している。これまでに、同社はモロワリにステンレス鋼とニッケルの生産基地を構築している。ニッケルは電気自動車向け電池の原材料になることから、事業の成長可能性は大きいと予想されている。
青山控股集団の幹部は8月16日、匿名で、モロワリの事業の売却について、可能性があると認めた。詳細は明かしていない。