金融取引分析報告所(PPATK)は19日、パプア州のルカス・エネンベ知事に海外2カ国での賭博疑惑が浮上したと明らかにした。ある一定期間にカジノ賭博に関連したとみられる約5600億ルピアの現金預け入れが確認された。
同知事は先に、汚職撲滅委員会(KPK)から10億ルピアの賄賂疑惑で容疑者認定され、5億5000万ルピア相当の高級時計を購入していたことも判明していた。
PPATKは、同知事の息子も保険会社や銀行など金融サービス会社11社を通じて710億ルピアの不正取引を行っているとの情報を得ており、詳しい捜査を進めている。
一方でマフッド政治・法務・治安調整相は、同知事には資金洗浄(マネーロンダリング)専門の部下がいると指摘。詳しい人物像に言及しなかったものの、パプアで開催された国民体育大会(PON)の現場責任者および管理運営の資金についても疑わしい点があるとして調査を続けると見解を示した。