ジャカルタ高等裁判所は10月24日、ジャカルタの大気汚染判決に対するジョコ・ウィドド大統領、環境・林業大臣、内務大臣、保健大臣ら中央政府の控訴を棄却する判決を下した。
32人の市民団体は2019年に、ジャカルタの大気汚染対策を怠ったとして大統領や関係官僚、ジャカルタ州知事を相手取った訴訟を起こした。中央ジャカルタ地方裁判所は、2021年9月16日にジョコウィ大統領らに有罪判決を下した。これに対し、ジャカルタ州政府は上訴しない考えを示した一方で、中央政府は2週間後に高等裁判所へ控訴を申し出ていた。
市民団体らは、高等裁判所が地方裁判所の判決を支持し、控訴棄却を下したことを受けて「ジャカルタの空気はすでに危機に瀕しており、もはや法廷闘争を行う適切な時期ではない。政府に対し、これ以上の法的控訴をしないよう求める」とコメントした。