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英語話者の増加で「南ジャカルタ語」が出現

インドネシア国内、特に南ジャカルタでは日常会話でインドネシア語に英語を織り交ぜて使用する「Bahasa Jaksel(南ジャカルタ語)」がトレンドとなりつつある。

南ジャカルタの新興企業で働き、職場では英語を、家ではインドネシア語を使用するミシェルさん(22)にとって、インドネシア語と英語をミックスしたスタイルは珍しくないという。ミシェルさんは「職場やSNSなど、私の周りでは英語とインドネシア語を混ぜて使う人がたくさんいます」と言い、自分自身も日常生活のあらゆる場面で無意識のうちに言語の切り替えを行ったり、時には突然混同してしまったりするとコメントした。

言語学者のナディア氏は、言語が混在する現象はインドネシアに限らず世界中で起こっており、グローバル化によってさらに加速していると説明した。文の中で言語が混ざるこの現象は、言語学では「コードミキシング」と呼ばれ、すでにその国の言葉として定着している外来語とは区別される。言語は動的なものであるため、コードミキシングは自然に起こる現象と言われている。ナディア氏によると、南ジャカルタ語の出現はインドネシア、特に南ジャカルタで英語の使用が増加していることを示しているのだという。

南ジャカルタで働く中部ジャワ出身のエミルさん(22)は、これまでの経験から、話題によってはインドネシア語だけよりも英語を混ぜた南ジャカルタ語を使用した方が理解しやすい場合があるという。これはいくつかの英単語がより正確な意味を伝えることができるためである。

南ジャカルタ語に肯定的なエミルさんであるが、最も考慮すべきことは、いつ・誰に対してそれを使用するかだと強調し、聞き手の状況によって自身の話し方を合わせなければいけないと強調した。