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外国人観光客はあまり知らない 伝統的な風葬の文化が残るトルニャン村

バリ島の魅力は自然の美しさと独自の伝統文化。バリ島北東部バトゥール湖の東にあるトルニャン村では、古代の風習が今も守り継がれている。

トルニャン村はバリ・アガと呼ばれるバリ島の先住民族の村。マジャパヒト王国以前からあったヒンズー教の一種の教えを尊び、同じヒンズー教でも火葬や埋葬を行う他の地域に影響されることなく、メパサーと呼ばれる風葬の文化を守り継いできた。香木タルメニャンの木の下に10~20cmほどの穴を開け、布で覆った死者を安置し、角柱状に竹で囲む。不思議なことに腐臭は一切しない。囲いの中が一定数になったら、古い遺体や骨を共同墓地や祭壇に移動する。

外国人にとっては足を運びにくい村ではあるが、バリ島の文化をより深く知りたいと願う観光客にとっては唯一無二の場所。トルニャン村までは陸路でも行けるが、車がすれ違うのもやっとの曲がりくねった険しい上り坂が続くので、水路がおすすめ。バトゥール湖畔のケディサン村またはトヤ・ブンカ村の桟橋からボートをレンタルすれば、約20~30分でトルニャン村に着く。トラブルの多い土地なので、ボートを借りる際に一緒にツアーガイドを手配すること、また提示された価格に入場券、往復の運賃、寄付金などの諸費用すべてが含まれていることを確認することを強くおすすめする。