2002年に200人以上が死亡したバリ島爆破テロ事件で、爆弾を製造したとして服役中のウマル・パテク受刑者が7日、スラバヤ刑務所から仮釈放された。
法務・人権省のリカ報道官によると、パテク受刑者は禁錮20年の刑期のうち半分を終えている。脱過激派プログラムを受けたことで「変化を示し」、インドネシアの統一国家に忠誠を誓ったとして恩赦を受けた。7日の仮釈放時、家族らの迎えはなかった。2030年までスラバヤ刑務所の監督下に置かれ、期間中に違反をした場合は仮釈放が取り消しとなる。インドネシアでは、ほとんどの刑期を終え、更生プログラムを完了し良い行いを示した受刑者の多くに減刑を認めている。
パテク氏は過激派組織のアルカイダと関連のあるジェマ・イスラミアのメンバーで、テロ事件後10年近く逃走し、懸賞金100万ドルがかけられた末、2011年にパキスタンで逮捕された。
被害者が最も多かったオーストラリアは、パテク受刑者の早期釈放に強く反対していた。