カンボジアの首都にある在プノンペン・インドネシア大使館は、現地警察と協力し、インドネシア人の出稼ぎ労働者34人を保護したと明らかにした。
多くが北スラウェシ州出身で、働き口を求めて渡航したにもかかわらず、騙されたうえ、タイとの国境の街ポイペトでオンライン詐欺のグループに軟禁されていた。事件発覚の端緒となったのは、8日に被害者のひとりが警察に助けを求めたことだった。
外務省インドネシア国民保護局長のジュドハ・ヌグラハ氏によると、同様の事件数は年々増加傾向にあり、2020年から22年10月までに保護され帰国したインドネシア人は、679人にのぼるという。ジュドハ氏は、地方政府を含め、関係者からの防止策をしっかりと講じる必要があり、正規の手続きに従い労働者を出国させることや、インターネットを通じた詐欺の手口について一般の認識を高めることが必須だと見解を述べた。